2024年09月10日

屋根防水処理はなぜ必要?4種類の屋根防水処理の施工方法について解説

屋根防水処理はなぜ必要?4種類の屋根防水処理の施工方法について解説

普段暮らしていて意識することのない屋根ではあるものの、そこに暮らす人を風雨や日射し、暑さや寒さなどから守る大切な役割を果たしているのはご存知でしょう。屋根をはじめ、住宅の各場所が少しずつ経年劣化していくのは避けられません。屋根が劣化していくと防水性が弱まり、水漏れなどの症状として現れてしまいます。そこで必要なのが屋根防水処理です。そこで、4種類の屋根防水処理の施工方法について紹介していきましょう。

屋根防水処理はなぜ必要?

そもそも、屋根防水処理はなぜ必要なのでしょうか。

住宅のあらゆる場所は劣化していく

新築の住宅も、そのままの状態を何十年も保つことはできません。見た目ではそれほど変化のないものの、目に見えない部分や内部では、劣化が少しずつ進んでいるのです。たとえ高価な素材・良質な素材を使っていたとしても、経年劣化を避けられはしないのです。

住宅が劣化する原因となるのは、風雨や紫外線、ほこりや花粉などの自然環境なのはご存知でしょうか。屋根は、人を温度や音・風雨や日射しなどから守る役割を果たす代わりに、それらの外的環境を受けて劣化していくというわけです。

屋根の劣化症状とは?

屋根が劣化することで、どのような症状が現れるのでしょうか。

屋根の瓦にひびが入ってしまうと、そこから雨水が侵入してしまいます。三角屋根などは、防水層のある二重構造であるものの、防水層も劣化していくので、内部まで雨水が侵入してしまうこともあり得ます。すると、雨漏りや、建材の腐食などの症状が現れるでしょう。

屋根の形状は8種類

屋根にはおもに8種類の形状があり、防水工事も屋根の形状によって工法が異なるので、まずは屋根の形状をチェックしましょう。

・陸屋根:平らな屋根で屋上とも呼ばれる形状
・切妻屋根:2面で形成される三角屋根
・方形屋根(ほうぎょうやね):4面で形成される四角錐の屋根
・寄棟屋根(よせむねやね):方形屋根に似た形状で、上から見た時長方形
・入母屋屋根(いりもややね):寄棟屋根と似た形状で、奥行き横行に垂直面が形成されている
・片流れ屋根:四方向どちらかに傾いた一枚屋根
・招き屋根:段違いの屋根
・はかま腰屋根:切妻屋根の形状をやや変えた形

4種類の屋根防水処理の施工方法とは?

4種類の屋根防水処理の施工方法とは?

屋根の形状にはさまざまな種類があるものの、大まかには傾斜の有無によって防水処理の方法が異なります。傾斜があるタイプの屋根の場合には、瓦などの屋根材の下に防水シートを敷きます。定期的な防水処理の必要なのは、陸屋根など傾斜のないタイプであり、おもに次のような防水処理のどれかを施工することになるでしょう。

ウレタン防水

液状のウレタン防水材を重ね塗りして、乾燥させて防水層を形成する工法です。ウレタンの防水層は収縮性あるゴム状になって、建物の内部に雨水の侵入するのを防げます。ウレタン防水はリーズナブルな施工代なのがメリットでしょう。別の防水処理をしてある上からでも、そのまま施工できるので工期も短くて済み、主流となっている屋根防水処理です。

一方で、すべて手作業で塗布するため、塗りムラのできる可能性があるのはデメリットでしょう。ウレタン防水の耐用年数はおよそ10年といわれていて、定期的なメンテナンスも必要です。

FRP防水

硬化させた液状のポリエステル樹脂で繊維強化プラスチックの防水層を形成するのが、FRP防水です。ガラス繊維など補強材も混ぜられていて、耐候性・耐水性・耐腐食性に優れているのが特徴です。つなぎ目のできない工法なのでどのような屋根の形状にも対応でき、見た目もきれいな点がメリットでしょう。

一方で収縮性には乏しく、ひびの生じやすい点はデメリットです。経年劣化するので、およそ10年を目安に張り替えも必要です。

シート防水

塩化ビニル系・合成ゴム系のシートを張る工法です。工期が短く、費用も安く済む点がメリットの工法です。

ただし複雑な形状の屋根に張るのは難しく、つなぎ目が目立ってしまうのはデメリットでしょう。つなぎ目の部分で雨漏りしやすい恐れもあります。

アスファルト防水

傾斜のない陸屋根に用いられる防水工法で、アスファルトの浸透したシートを重ね張りしていきます。何そうにも重ね張りしていくので防水性に優れ、耐用年数も15年から25年と長いのが魅力です。高度の高さ・耐用年数ともに他の工法より優れているといえるでしょう。

ただし工期は大変長く、費用も高いのがデメリットです。

まとめ

まとめ

住宅に長く暮らしていくには、各場所の定期的なメンテナンスが必要不可欠です。屋根もその一つであり、とくに傾斜のある屋根より排水に課題のある平らな屋根には、防水処理が必須だといえます。屋根防水処理には、おもに4種類の工法があり、それぞれメリットとデメリットがあります。屋根の状態や形状に応じた防水処理をプロの専門業者に依頼しましょう。

「株式会社ミナミダ」は、兵庫県姫路市にあるリフォーム工事専門店です。内装・外構のリフォームはもちろん、外壁塗装や屋根塗装も数多くの施工実績がございます。施工にあたっては、事前にお宅の屋根の状態を実際に現地調査して、見積もり提案いたしますので、お気軽にご相談ください。施工後のアフターサービスもおこなっておりますので、安心してご依頼ください。