2024年09月10日

屋根の保護対策にはなにがおすすめ?具体的な対策方法を解説!

屋根の保護対策にはなにがおすすめ?具体的な対策方法を解説!

雨漏りの原因は、実は屋根材そのものの劣化ではありません。正確に言えば、屋根材の下にある防水紙(ルーフィング)に問題が生じていることが主な原因です。高耐久の屋根材を使用していても、性能が十分でない防水紙を使っていると、雨漏りが発生する可能性があります。屋根リフォームを検討されている方のために、屋根の保護対策にについてご紹介します。

屋根の保護対策である防水工事とは?

屋根の保護対策である防水工事とは?

屋根は建物の中でもとくに雨風にさらされる部分であるため、水の浸透を防ぐために防水工事が必要です。これにより、建物の劣化を防ぎ、寿命を延ばせます。目視で確認しづらい場所だからこそ、専門業者に定期的なメンテナンスを依頼し、最適な防水工事を施すことが大切です。

ここからは防水工事の種類について解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

ウレタン防水

ウレタン防水は、液状の防水材を下地に塗り重ねて防水層を作る工法です。複数回重ね塗りすることで、ゴム状の伸縮性のある防水層が形成され、水の浸入を防ぎます。耐用年数は8~12年程度です。

この工法は比較的安価で、複雑な形状の屋根や屋上にも適しています。また、既存の防水層の上から重ね塗りできるため、工期も短縮されます。ただし、職人の技術によっては塗りむらが出る可能性があり、経年劣化によるメンテナンスが必要です。

FRP防水

FRP防水は、強度が高く軽量で耐久性に優れた繊維強化プラスチック(FRP)を用いた工法です。FRPシートとガラスマットを組み合わせて防水層を作り、トップコートを塗装して硬化させます。耐水性や耐候性、耐食性に優れ、耐用年数は10~12年程度です。

塗膜防水とシート防水を組み合わせたこの工法は継ぎ目がなく、さまざまな形状の屋根や屋上に対応できます。見た目も美しいのが特徴です。ただし、トップコートの劣化が進むため定期的な塗り替えが必要で、伸縮性に乏しいためヒビが入りやすいというデメリットもあります。

シート防水

シート防水は、防水シート(合成ゴム系シートや塩化ビニル系シート)を貼る工法です。最近では塩化ビニル系シートの人気が高まっています。耐用年数は10~15年程度です。

この工法は耐候性が高く、紫外線に強く、下地に亀裂が生じにくいというメリットがあります。工期が短く、費用も抑えられるため、コスト面でも魅力的です。しかし、継ぎ目部分が雨漏りの原因となることがあり、とくに複雑な形状の屋根では継ぎ目が目立ち、見た目が悪くなることがあります。

アスファルト防水

アスファルト防水は、シート状や液状のアスファルトを重ねて厚い防水層を作る工法です。何層にも重ねることで防水性能が高まり、耐用年数は15~25年程度に達します。

この工法は、非常に高い強度を誇り、屋上駐車場など車両の出入りがある場所でも活用される工法です。他の防水工法と比べても、耐用年数の長さは際立っています。ただし、工期が長く、施工費が高い点がデメリットです。

防水効果を長持ちさせるために

防水効果を長持ちさせるために

防水工事の種類についてご紹介しましたが、何度も工事を繰り返していては、費用がかさむ一方です。防水効果をできるだけ長持ちさせるためには、日々のメンテナンスと工事後のケアが非常に重要です。ここでは、防水効果を持続させるための具体的なポイントを詳しく解説します。

排水溝をこまめに清掃

とくに陸屋根では、雨水が効率よく排水されるように設計されています。しかし、排水溝にゴミや落ち葉が詰まってしまうと、雨水が適切に流れなくなり、屋根の上に水が溜まってしまいます。こうした水溜まりは、外部からの水圧によって防水層に負担をかけ、劣化を促進させる原因となります。

水が溜まることで防水層がダメージを受け、最終的には雨漏りなどの深刻な問題に発展するリスクもあります。そのため、排水溝の清掃は定期的に行い、ゴミや落ち葉などの異物が溜まらないように注意しましょう。具体的には、季節の変わり目や大雨の後など、とくに注意が必要な時期に重点的な清掃を行うことが推奨されます。

トップコートの施工

防水工事を行った後、防水層の上からトップコートを施工することが非常に重要です。このトップコートは、防水層を紫外線や風雨から守る役割を果たします。紫外線は防水層にとって大きな敵であり、長期間にわたって紫外線を浴び続けることで、防水層が徐々に劣化し、耐久性が低下してしまいます。

トップコートが剥がれてしまうと、下にある防水層が直接紫外線や雨風にさらされるため、劣化が進行しやすくなるのです。そのため、5年を目安にトップコートを再施工することで、防水効果を長期間にわたって維持できます。また、トップコートの施工にあたっては、専門業者に依頼し、定期的な点検とメンテナンスを行うことが、効果を長持ちさせるための鍵となります。

これらのポイントをしっかり押さえることで、防水工事の効果を最大限に引き出し、建物の寿命を延ばすことが可能です。防水工事後のケアは、長い目で見て、コストパフォーマンスを高めるためにも欠かせない取り組みです。

まとめ

防水工事は、建物を雨水や湿気から守るために非常に重要な役割を果たします。とくに屋根や屋上など、外部から直接雨風にさらされる部分においては、防水対策が建物の寿命に大きく影響します。防水工事には、ウレタン防水、FRP防水、シート防水、アスファルト防水など、さまざまな工法があり、それぞれの特徴や耐用年数が異なります。建物の形状や使用環境に合わせて最適な工法を選ぶことが重要です。

「株式会社ミナミダ」は兵庫県姫路市を拠点に、姫路市内の戸建て住宅を対象としたリフォーム工事や補修工事、外壁塗装工事、内装工事、外構工事を手がける会社です。現地調査から施工、メンテナンス、アフターフォローまで一貫して対応しています。屋根についてお悩みの方は、ぜひ一度お気軽にご相談くださいませ。