2024年09月11日

外壁の劣化対策4選!重要性や主な原因、実際の症状も解説

外壁の劣化対策4選!重要性や主な原因、実際の症状も解説

外壁は、建物の美観を保つだけでなく、内部を外的要因から守る重要な役割を果たします。しかし、時間の経過とともに必ず劣化が進行し、そのまま放置すると建物全体に深刻なダメージを与えることも珍しくありません。そこで今回は、外壁の劣化原因、劣化の症状、および効果的な対策方法について詳しく解説します。外壁の劣化が気になる方も、ぜひお試しください。

外壁劣化の主な原因

外壁の劣化は、さまざまな要因によって引き起こされます。代表的な原因は、次の5つです。

紫外線と太陽光

外壁の劣化において、最も影響を及ぼす要因の一つが紫外線と太陽光です。紫外線は、外壁塗料の樹脂成分を破壊し、塗膜の劣化を引き起こします。この劣化により、ひび割れや色褪せといった現象が現れ、外観の美しさを損なうばかりでなく、防水性能も低下します。とくに、南向きの外壁は太陽光を長時間浴びるため、紫外線の影響を強く受けやすく、劣化が早まってしまうでしょう。

雨風

雨風も外壁の劣化に大きく関与する要因です。強風を伴う豪雨や台風は、雨水を外壁に強く吹き付け、塗膜を浸食します。この過程で外壁材に亀裂が生じる場合もあり、その亀裂から雨水が浸入すると、内部に湿気が溜まり、カビや苔が繁殖しやすくなります。これらの微生物が外壁に繁殖することで、さらに劣化が加速され、建物の寿命が縮む可能性も高くなるでしょう。

湿気

湿気は外壁材に深刻なダメージを与える原因の一つです。木材や石膏ボードなどの吸湿性の高い材料は、湿気を吸収しやすく、これが原因で膨張や収縮を繰り返すことになります。このような動きは外壁にひび割れを生じさせ、結果として建物の構造自体を弱める原因です。さらに、湿気が高い環境ではカビや苔が発生しやすく、外壁の美観を損ねるだけでなく劣化を加速させる要因ともなります。

塩害

塩害は、海岸地域において注意が必要な劣化要因です。海風に含まれる塩分が外壁に付着し、これが外壁材に浸透することで内部から劣化が進行します。塩分は、金属部分に対して腐食を引き起こしやすく、塗膜を侵食することで、外壁材全体の耐久性を低下させます。これにより、外壁の剥がれやひび割れが進行しやすくなり、建物の保護機能が失われてしまうでしょう。

経年劣化

経年劣化は、外壁が時間の経過とともに自然に劣化する現象です。どんなに耐久性の高い材料でも、長年にわたって風雨や紫外線、温度変化などにさらされることで、その性能が次第に低下していきます。これにより、塗装の剥がれやひび割れ、変色などの劣化症状が発生します。経年劣化は避けられないため、定期的なメンテナンスが建物の寿命を延ばすためには不可欠です。

効果的な劣化対策

効果的な劣化対策

劣化を防ぐためには、早期の対策が必要です。ここでは、効果的な劣化対策を4つ紹介します。

定期的なメンテナンス

外壁の劣化を防ぐための基本は、定期的なメンテナンスです。外壁は、時間の経過とともに紫外線や雨風、湿気などによって徐々に劣化していきます。そのため、定期的に外壁の状態をチェックし、初期の劣化を発見した際には、速やかに修繕を行うことが重要です。ひび割れやチョーキング現象(塗膜が劣化して粉状の物質が発生する現象)が見られた場合は、早急に対処することで、より深刻な劣化を防ぎます。これにより、修繕コストを抑え、建物全体の耐久性を維持することが可能です。

質の高い塗料の使用

外壁の劣化を遅らせるためには、耐久性の高い塗料を選ぶことが非常に効果的です。シリコン塗料やフッ素塗料などは、耐候性や耐久性に優れており、外壁を長期間にわたって保護できます。これらの高品質な塗料は、紫外線や雨風から外壁を守り、劣化の進行を遅らせる効果があります。また、耐汚染性に優れた塗料を使用することで、汚れが付きにくく、建物の美観を長く保つことも可能です。初期のコストは高めですが、長期的には再塗装の頻度を減らし、トータルコストを削減できます。

防水処理

防水処理は、外壁の劣化を防ぐために欠かせない対策です。シーリング(コーキング)の打ち替えや防水塗料の使用によって、雨水の侵入を効果的に防げます。シーリング材は経年劣化しやすく、ひび割れや硬化が進行すると、そこから雨水が浸入し、内部構造の腐食やカビの発生を招く原因となります。定期的にシーリングの状態を確認し、劣化が見られる場合には、速やかに打ち替えを行うことが重要です。これにより、外壁の防水性を維持し、劣化の進行を抑えられます。

適切な工法の選択

劣化の症状や進行具合に応じて、適切な工法を選択することが外壁の長寿命化に繋がります。たとえば、外壁の一部に軽微なひび割れや剥がれが見られる場合には、部分補修が適しています。一方、広範囲にわたる劣化が見られる場合や、外壁全体の美観を改善したい場合には、再塗装や重ね張りといった工法が効果的です。また、外壁材の内部にまで劣化が進行している場合には、張り替えを検討する必要があります。各工法の特徴や費用を考慮しながら、建物の状態に最も適した方法を選択することで、外壁の劣化を効果的に防げます。

まとめ

まとめ

外壁の劣化は避けられない現象ですが、適切なメンテナンスと対策を行うことで、その進行を遅らせ、建物の寿命を延ばせます。劣化の症状を見逃さず、早めに対処することが、美しい外観と快適な住環境を保つ鍵となります。外壁の状態を定期的にチェックし、専門家に相談しながら、最適なメンテナンスを行いましょう。

兵庫県姫路市にある「株式会社ミナミダ」は、住宅のリフォーム工事や補修工事を専門とする企業で、外壁や屋根の劣化対策にも豊富な実績を持っています。外壁の劣化が気になるけれど、どのように対処すれば良いか分からない、具体的な対策が思い浮かばないといった方も多いのではないでしょうか。そのような時は、お気軽にご相談ください。現地調査を行い、お住まいに最適な劣化対策をご提案いたします。建物を長く美しく保つために、ぜひご活用ください。