2025年02月01日

塗り替え

塗り替え、塗料の役目とは何か?

建物は木造であったり鉄骨組みであったり鉄筋コンクリート製であったり、外壁はモルタル、ALC、サイディングなど多種多様な組み合わせでできていますが、長年風雨に曝され日光にも曝され絶えず外部からのダメージを受けています。また建物は全く動かないものではなく建ててから何年もかけてゆっくりと動いています、余談ですが昔の大工さんはその動きも計算に入れて家を建てていたらしいです。

そんな過酷な環境下に長年さらされるとモルタルやコンクリートはヒビが入ったりします、また鉄筋コンクリート製の建物だと鉄筋が腐食して危険な状態になります。
サイディングの場合はコーキングが切れたりしてきます、サイディングは中に防水シートが貼ってあるのですぐには雨漏りはしませんがやはりほっておくと防水シートが劣化して余計に修理代がかかる場合もあります。

塗装の役目はもちろん美観もありますが、メインはやはり構造物の保護です、よく勘違いをされている方がいますが、雨風をしのぐメインはモルタルでありコンクリートでありサイディングなんです、塗装はあくまでそれらの保護が目的です。

塗り替えの時期など

ではどれくらいでの塗り替えがベストなのか、これは一概には言えないですがおおよそ築10年くらいが目安だと言われています、もちろん建物の建っている場所によって変わりますが、だいたい10年くらいで塗り替えるのが長年の経験から良いかと思います。

お客様自身で判断するには?

ご自身で塗り替えのサインを見つけるには様々なリフォーム業者様のHPで書いてありますが一つの目安としてチョーキングといわれる現象が現れだすと塗料を結合している樹脂がなくなってしまっているので塗り替え時期のサインと言えるでしょう。

モルタルの場合はひび割れが目立ってきた時、サイディングの場合はコーキングの破断、これもあちこちのHPに書いてある通り一つの塗り替えのサインです。

ここまで壁のこと中心に書いてきましたが、屋根もやはり築10年ほどで塗り替えるのが良いと思います。

塗り替え時の費用対効果

では実際塗り替えをお考えの場合どのようなことを考慮すればよいのか、塗り替えとなればそれなりの金額となるので外壁だけに片寄らず家全体を考えてバランスよくするのが良いと思います。

例えば外壁だけ良い塗装するのではなくその他屋根や雨樋など付帯部にもバランスよく予算を割くべきです。

次のメンテナンスまでの期間を考えて例えば次のメンテナンスを10年後に設定するならそれに合わせてバランスよく塗料を選ぶのが良いです。

あと最近の温暖化対策として遮熱塗料も普及してきました。弊社でも遮熱効果のある塗装をお勧めしています。よくHPにも書いていますが、クーラー要らずとまではいきませんが、電気代の節約にもなると思います。

2度目3度目の塗り替えの場合は雨樋はもう対応年数が過ぎているので交換するほうが良いです。屋根がカラーベストやモニエル瓦などの場合で一度も塗装していない場合は一度塗ることをお勧めします。また傷みすぎて塗装ではリカバリーできないような場合は塗装より高額となりますがカバー工法と言って既存の屋根の上からガルバニウム鋼板性の屋根材を張る工法もあります。

具体的に外壁別にどのような塗装が良いか

まずモルタルの場合

多くの場合はリシンか吹き付けタイル柄だと思います、一度塗り替えられてる場合は波型模様で塗られてる場合もあります。

モルタル壁はどうしてもひび割れがしますので

下地:微弾性フィラー波型模様

上塗り:微弾性シリコン塗装、無機塗装、ハイブリット塗装

微弾性フィラーは細かな割れにはある程普追従し塗装表面まで割れるのを防いでくれます、波型模様をつけることによってより厚い塗膜を形成します。

上塗りはシリコン、無機、ハイブリットなどメンテナンスサイクルを考慮して選ぶとよいと思います。

次にRC、いわゆる鉄筋コンクリートの場合、マンションやビルが多いです。

RCの場合は特に下地に気を付けないと塗装が下地からめくれてしまうので下地処理が重要になってきます。

街中で外壁塗装が膨らんでいるのを見かけたことないですか?RCは水が内部に侵入すると抜けにくい構造になっているので逃げ場のなくなった水で塗膜が風船のように膨らんでしまうことが多々あります、RCの場合まず入念な点検が必要です、また塗装ではないですがタイル張りの場合もあるので打診検査をしたのち浮いているタイル(タイルの接着が剥がれてタイルとコンクリートの間に空洞ができている状態)は張替えまたは内部に注射機でエポキシ樹脂を注入して再接着をするなどの工法もあります。

塗装ですがモルタルと違い微弾性で膜を張らずに硬質の塗料で塗ります。

下塗り:エポキシシーラーなど

上塗り:シリコン塗装、無機塗装、ハイブリット塗装、フッ素塗装

マンションやビルの場合メンテナスサイクルが長めなのでフッ素塗装などもお勧めです。

またタイルの表面には撥水コーティングをすることでタイル面も保護することができます。

サイディングの場合

サイディングは柄付きのサイディングとジョリパットやベルアートといった高意匠塗装が施工してある場合の2パターンあります。

まず柄付きのサイディングの場合

下塗り:エポキシシーラー

上塗り:シリコン塗装、無機塗装、ハイブリット塗装

サイディングの場合はコーキングも傷んでいますからコーキングのうち替えもセットだとお考え下さい、また石目調やレンガ調など塗りつぶすとせっかくの模様がもったいないので退色や傷が少ない場合は元の模様を生かしたクリヤー仕上げも可能です、もちろん普通のサイディングもクリヤー仕上げが可能です。

次にジョリパットやベルアートの場合

ジョリパットやベルアートは鏝で柄をつけていることが多く砂地のさらっとした質感で高級感のある仕上がりとなっています。

モルタル壁の場合と同様に塗りつぶすことも可能ですが、せっかくの質感が損なわれますので専用の塗装での塗り替えがお勧めです。

下塗り:専用シーラー

上塗り:AICAジョリパットフレッシュ JQ-800、SK化研アートフレッシュなど

そのほかにも様々な仕上げ、模様がありますが弊社では長年培った経験で対応させていただきます、また相見積もり、相場が知りたいなどのご相談も受け付けていますのでお気軽にお問合せください。