2回目以降塗り替えをお考えの方へ注意点など。
塗り替えの時期について
近年温暖化の影響なのか異常気象が増えた気がします,以前は夏といえば30℃超えたら暑い💦といっていたのが今では30℃超えは当たり前で40℃にも届く勢いです。
この暑さのせいで屋根材やサイディング、コーキング材などもメーカーの想定をこえるスピードで劣化が進むようになっているようなことも聞かれ、実際に見積の依頼で現調していても築年数のわりに塗装もコーキングも劣化が進みやすくなっているような気がします。
また今年は梅雨に雨が少なかったですが、ここ最近ではゲリラ豪雨、局地的な大雨などで屋根裏から雨漏りしたり、ベランダからあふれた水が室内に入ってきたりと雨漏りの被害も増えました。
家屋は建てた時点での耐久力が100%とすれば年数とともに性能は下がっていくものです、もちろん外部だけでなく室内もですが、外部だけでもわかりやすい例だと目地部(コーキング部)の割れだとか塗装面の白化(チョーキング)など。目の届きにくい所では屋根材のひび割れなどが挙げられます、このような症状があらわれてきたら耐久力は50%といったところでしょうか塗り替えの時期です。
実際このような症状が出たからといってすぐに雨漏りなどにはなりませんが、どこのリフォーム会社さんも書いてある通り決してただの営業トークではなく、雨漏りし始めた耐久力0%の状態での修理より早め早めのメンテナンスが結果的に金銭的にも安く上がります。
ではどれくらいのスパンでのメンテナンスが必要なのか、ハウスメーカーなども大体10年~15年でのメンテナンスを推奨しています、大体それくらいを目安に一度塗り替えなどメンテナンスをすれば良いと思われます。
弊社も長年の経験から言っても10年~15年が1度目の塗り替え時期だと思います。
今回はさらに踏み込んで2回目以降の塗り替え時期と注意点について書いてみたいと思います。
塗り替えの時期ですが、使用した塗料がシリコンの場合次の塗り替えは10年~12年といったところ、フッ素や無機などの場合は15年~18年くらいが塗り替えの目安でしょうか。もちろんこの年数に達する前にモルタル面のヒビ割れやコーキングの割れなどが有れば塗り替えの時期です。
まず屋根ですが、屋根の塗装でよく言われるのが屋根を塗ったことが原因の雨漏り、これは少し専門的な話になりますが、屋根を塗装するときに重なり部分を塗装で埋めてしまうような塗り方をすると雨漏りの原因となります,屋根塗装はそう言った観点から吹き付けでの塗装が望ましいですが、実際飛散防止など近隣へ考慮するとローラーでの塗装がメインとなってしまいます。
塗料には大まかに分類して水で希釈する水性系塗料とシンナーで希釈する溶剤系の塗料があるのですが、ローラーでの塗装場合水性系塗料の場合溶剤系塗料に比べ素地への吸い込みが少なく膜厚も厚いため特に気を付けないと重なり部分が埋まりやすいです。
また一度水性塗料で塗ってしまうと次の塗り替え時も水性系の塗料しか使えなくなってしまいます、これは決して水性塗料が溶剤塗料に劣っているとかではなくあくまで施工上の注意点です。
そうならないためメーカーの施工要領にも塗装後の縁切りが記載されています。
一回以上塗装をしてある屋根で重なり部分が埋まっている場合はしっかりと縁切りをしてから重なり部分にタスペーサーという隙間を開けておく専用の建材を差し込んでから塗装すれば中に入った水が抜けるようになります。
次に外壁です、これも2回目以降の塗り替えの話です。
外壁にはモルタル、サイディング、金属合板など様々な種類が有りますが、前回どんな塗料を塗ったかによって塗れる塗料塗れない塗料が有ります。
フッ素塗料が一般の家屋用に出始めて10年以上たちます。フッ素は対候性良いので塗り替え時に勧められてフッ素塗料での塗り替えをした方もおられると思いますが、フッ素塗料で塗り替えた外壁には普通の下塗り剤はNGなのです、フッ素だけでなく無機塗料なども通常の下塗りでは密着しにくく、最悪塗膜の剥離などが起こってしまいます。このことを知らない業者も多いので気を付けた方がいいです。
また高耐久のサイディングも専用の下塗り剤でないと密着不良となる可能性があります。これも知らずに一般的な下塗り剤を使ってしまうと剥離の恐れがあります。
また屋根のところでも触れましたが、水性塗料で塗り替えた上には基本水性塗料での塗り替え。溶剤系の塗料で塗り替えた場合は溶剤系の塗料での塗り替えが望ましいです。
リフォーム業者さんによっては会社の売りの塗料があるのでそれを進められる場合も有りますが間違った塗料を選ぶと耐久性が著しく低下したり最悪の場合剥離なども起こりうるので注意が必要です。
まとめると
屋根は塗るだけでなく縁切りが必要。場合によってはタスペーサーを使用するのがお勧め。
フッ素塗装や無機塗装で塗り替えをした上には専用の下塗り剤が必須。
基本的に水性塗料で塗り替えた上には水性塗料。溶剤塗料で塗り替えた上には溶剤塗料。
株式会社ミナミダでは様々な下地にあった塗装、またどんな塗料で塗り替えたかわからない場合のチェックなども見積時に行っていますのでお気軽にお問合せください。