2024年09月10日

サイディングの長寿命化のためのメンテナンス!具体的に解説

サイディングの長寿命化のためのメンテナンス!具体的に解説

現在、ほとんどの住宅に採用されている外壁材はサイディングであり、その中でも窯業系サイディングが最も広く使用されています。窯業系サイディング外壁は、耐火性・耐久性・軽量性に優れている点が特徴ですが、とくにデザインのバリエーションが豊富であることが人気の理由といえます。

本記事では、サイディングの種類について解説するとともに、最も普及している窯業系サイディング外壁の特徴やメリット、さらに塗装メンテナンスの重要性についてもお伝えいたします。

そもそもサイディングとは

サイディングとは、住宅の外壁に使用される板状の外壁材のことです。サイディングは、建物の外観を美しく仕上げるだけでなく、耐久性や断熱性、防水性を向上させる役割も果たします。主な種類としては、以下のものがあります。

・窯業系サイディング
・金属系サイディング
・木質系サイディング
・樹脂系サイディング

サイディングは、住宅の外観を決定する重要な要素であり、素材によってメンテナンスの頻度やコストが異なるため、選ぶ際には建物の用途や環境に合わせて選定することが大切です。以下ではそれぞれの特徴に解説していきます。

窯業系サイディング

窯業系サイディングは、セメントと木質繊維を主原料として製造されており、豊富なデザインバリエーションと手頃な価格が大きな魅力です。耐震性や耐火性にも優れており、サイディングの中で最も多く使用されています。

金属系サイディング

金属素材であるものの、断熱材と一体化しているため、断熱性や遮音性に優れています。また、軽量であるため、地震に対しても強い外壁材です。耐久性が高く、長期的なメンテナンスコストを抑えられますが、初期費用は窯業系サイディングと比較して高額です。加えて、デザインのバリエーションが窯業系サイディングに比べて少ない点がデメリットです。

木質系サイディング

天然木の温もりと高級感ある外観が特徴です。断熱性に優れている一方で、水分を吸収しやすく、腐朽や反りのリスクが高いため、他の素材に比べてとくにメンテナンスに注意を払う必要があります。

樹脂系サイディング

シーリングが不要で施工が容易なことに加え、耐久性、耐候性、軽量性に優れ、防水性も高い素材です。しかし、日本国内では使用例が少ないため、施工可能な業者が限られているのが現状です。また、生産量が少ないことから、施工費用も比較的高額になる傾向があります。

サイディング外壁のメンテナンス方法

サイディング外壁のメンテナンス方法

外壁サイディングの耐用年数を延ばすためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。以下は、一般的に行われるメンテナンス方法です。ステップごとに詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

洗浄

自宅でできるメンテナンス方法として、洗浄があります。高圧洗浄機を使用すれば手早くきれいにできますが、劣化したサイディングを傷つけたり、へこみを生じさせたりするリスクもあります。おすすめの洗浄方法は、ホースで水をかけながら柔らかいブラシで優しくこすることです。カビやコケが発生している場合は、中性洗剤を使用して洗浄しましょう。

塗装

チョーキングや色あせが見られる場合は、塗装が必要です。一般的な塗装の手順は以下の通りです。

1.足場の設置
2.高圧洗浄
3.下地処理
4.養生
5.下塗り
6.中塗り
7.上塗り

塗装は紫外線や雨風からサイディングを守りますが、経年劣化するため、定期的な塗り替えが必要です。

シーリングの打ち直し

シーリングが劣化している場合は、打ち直しが必要です。シーリングは塗料よりも劣化が早いため、頻繁にメンテナンスが求められます。シーリングの手順は以下の通りです。

1.古いシーリングの撤去
2.養生
3.プライマー塗布
4.シーリングの充填

シーリングの打ち直しには、場所によっては足場が必要となることがあります。

補修

サイディングにキズや剥がれ、ひび割れがある場合は、パテ埋めなどの修復方法が有効です。この方法は、部分的な劣化に対して適しています。劣化が広範囲に及ぶ場合は、重ね張りや張り替えが必要になることがあります。

張り替え

サイディングの劣化が進行し寿命を迎えた際には、張り替えが最適なメンテナンス方法です。古いサイディングをすべて取り除き、新しいサイディングを取り付けます。張り替え工事は手間や費用、時間がかかりますが、外観が新築同様に生まれ変わるメリットがあります。

サイディング外壁のメンテナンス時期

サイディング外壁のメンテナンス時期

サイディング外壁のメンテナンス時期は、使用されている素材によって異なります。以下に、サイディングの種類ごとのメンテナンス周期をまとめました。

・窯業系サイディング :7~10年
・金属系サイディング :10~15年
・木質系サイディング :8~10年
・樹脂系サイディング :ほぼ不要

それぞれのサイディング材に応じた適切なメンテナンスを行うことで、外壁の耐久性を維持し、長寿命化を図れます。

まとめ

サイディング外壁は、建物の美観と耐久性を維持するために重要な要素です。しかし、外壁材の種類によって、メンテナンスの周期や方法が異なります。定期的なメンテナンスを行うことで、外壁の寿命を延ばし、建物全体の価値を保つことが可能です。

外壁塗装は一時的な対策に過ぎず、長期的にはサイディング工事の方が家を長持ちさせるため効果的です。「株式会社ミナミダ」では幅広い対応力によって、「リフォームと塗装、どちらが最適か」を決め、お客様に寄り添った施工を行っております。サイディングの長寿命化についても丁寧に対応させていただきますので、ぜひともお気軽にご相談くださいませ。